2026年4月29日

健康診断の結果を見たときに、
「尿蛋白が陽性」
「腎機能が低下しています」
「eGFRが低い」
「クレアチニンが高い」
と書かれていて、不安になったことはありませんか?
腎臓は、血液の中の余分な水分や老廃物を尿として外に出す、とても大切な臓器です。また、体の水分や塩分のバランスを整えたり、血圧とも深く関わったりしています。一方で、腎臓の病気は初期には自覚症状が出にくいことが多く、「痛みもないし、体調も悪くないから大丈夫」と思ってしまいがちです。そのため、健診で尿蛋白や腎機能低下を指摘されたときは、放置せずに一度確認することが大切です。
尿蛋白とは?
本来、尿にはあまり出ないはずのものです
尿蛋白とは、本来あまり尿に出ないはずの「たんぱく」が尿に混じっている状態です。腎臓には、血液をろ過して、必要なものは体に残し、不要なものを尿として外に出す働きがあります。尿に蛋白が出ている場合、腎臓のフィルターのような部分に負担がかかっている可能性があります。
一時的に出ることもあります
ただし、尿蛋白は一時的に出ることもあります。
たとえば、
・発熱
・激しい運動
・脱水
・体調不良
・健診前後の疲れ
などが影響する場合もあります。
そのため、健診で一度だけ尿蛋白が出たからといって、すぐに重い病気と決まるわけではありません。
大切なのは、尿蛋白が繰り返し出ていないか、血尿を伴っていないか、腎機能の数値も低下していないかを確認することです。
eGFR・クレアチニンとは?
腎臓の働きを見る代表的な数値です
健診結果に書かれている「eGFR」や「クレアチニン」は、腎臓の働きを見るための代表的な項目です。クレアチニンは、体の中で作られる老廃物の一つです。腎臓の働きが低下すると、血液中にたまりやすくなります。eGFRは、クレアチニンの値、年齢、性別などから計算される「腎臓がどれくらい働いているか」の目安です。
「年齢のせい」と決めつけないことが大切です
50代以降では、年齢とともに腎機能が少しずつ低下することもあります。しかし、健診で腎機能低下を指摘された場合に、「年齢のせいだから仕方ない」と決めつけてしまうのは注意が必要です。高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙などが関係して、腎臓に負担がかかっていることもあります。
腎機能低下は生活習慣病と関係します
高血圧は腎臓に負担をかけます
腎臓には細い血管がたくさん集まっています。高血圧の状態が続くと、その細い血管に負担がかかり、腎臓の働きが少しずつ低下することがあります。また、腎臓の働きが低下すると血圧が上がりやすくなることもあり、高血圧と腎臓はお互いに影響し合います。
糖尿病も腎臓に影響します
糖尿病では、血糖が高い状態が続くことで、腎臓のフィルターのような部分に負担がかかることがあります。初期には自覚症状がほとんどないことも多いため、尿検査や血液検査で早めに変化を見つけることが大切です。
脂質異常症・肥満・喫煙も関係します
脂質異常症、肥満、喫煙なども、血管への負担を通じて腎臓に影響することがあります。そのため、健診で尿蛋白や腎機能低下を指摘された場合は、腎臓だけを見るのではなく、血圧、血糖、脂質、体重、生活習慣などを含めて全体的に確認することが大切です。
慢性腎臓病は早めの確認が大切です
腎機能は元に戻すより、悪化を防ぐことが大切です
尿蛋白や腎機能低下が続く状態は、慢性腎臓病、いわゆるCKDと呼ばれることがあります。慢性腎臓病では、一度低下した腎機能を元に戻すことは難しいことが多く、早い段階から「これ以上悪くしない」ための対策を続けることが大切です。つまり、健診で異常を指摘された段階で確認することは、将来の腎臓を守るための大事なきっかけになります。
進行すると生活上の制限が増えることがあります
腎機能の低下が進むと、食事や生活の中で気をつけることが増える場合があります。たとえば、塩分を控えるだけでなく、状態によっては、たんぱく質やカリウムなどの摂り方に注意が必要になることもあります。もちろん、すべての方に厳しい食事制限が必要というわけではありません。自己判断で極端な食事制限をする必要もありません。大切なのは、今の腎機能がどの程度なのか、何が腎臓に負担をかけているのかを確認し、その方に合った対策を考えることです。
将来の生活の選択肢を守るために
腎臓の状態を早めに確認しておくことで、血圧、血糖、脂質、食事、体重など、今から見直せることが見えてきます。将来の生活の選択肢を守るためにも、健診で尿蛋白やeGFR低下を指摘された場合は、早めの再検査をおすすめします。
早めの受診をおすすめする場合
このような結果がある方はご相談ください
次のような場合は、早めの再検査をおすすめします。
・尿蛋白が陽性だった
・eGFRが低いと言われた
・クレアチニンが高いと言われた
・尿蛋白と血尿の両方を指摘された
・高血圧や糖尿病がある
・足のむくみが気になる
・以前より血圧が上がってきた
・健診で毎年少しずつ腎機能が悪くなっている
腎臓の異常は、自覚症状がないうちに見つかることが少なくありません。
症状がないから大丈夫と考えるのではなく、健診結果をきっかけに一度確認しておくことが大切です。
当院でできる再検査・確認について
尿検査・血液検査で状態を確認します
鹿児島市永吉のここまち内科では、健診で尿蛋白や腎機能低下を指摘された方の再検査に対応しています。尿検査、血液検査、血圧測定などを行い、腎臓に負担をかけている原因がないかを確認します。必要に応じて、尿蛋白の程度を詳しく調べたり、糖尿病による腎臓への影響を確認したりすることもあります。
生活習慣病もあわせて確認します
腎機能低下には、高血圧、糖尿病、脂質異常症などが関係していることがあります。そのため、当院では腎臓の数値だけでなく、血圧、血糖、脂質、体重、生活習慣なども含めて確認します。必要に応じて、食事や運動、薬による治療についても一緒に考えていきます。
必要に応じて専門医へご紹介します
再検査の結果、腎臓専門医による詳しい評価が必要と判断される場合には、適切な医療機関へご紹介いたします。「どこまで様子を見てよいのか」「専門医を受診した方がよいのか」も含めて、健診結果を確認しながらご説明いたします。
健診結果をそのままにしないために
自覚症状がなくても確認が大切です
健診で腎機能低下を指摘されても、すぐに症状が出るとは限りません。そのため、つい後回しにしてしまう方もいらっしゃいます。しかし、慢性腎臓病では、早い段階で気づき、血圧・血糖・脂質・食事・体重などを整えていくことが大切です。
健診結果を持ってご相談ください
「少し数値が悪いだけだから大丈夫」
「去年も同じように言われたけれど、症状がないから様子を見ている」
という方も、一度確認しておくと安心です。
健診結果には、これまでの体の変化を知るための大切な情報が含まれています。受診の際は、健診結果をお持ちいただくと、よりスムーズに確認できます。
まとめ
尿蛋白・腎機能低下は早めの再検査を
健診で尿蛋白や腎機能低下を指摘された場合、必ずしもすぐに大きな病気があるとは限りません。一方で、腎臓の異常は自覚症状が出にくいため、再検査で状態を確認することが大切です。特に、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙習慣がある方は、腎臓に負担がかかりやすいため注意が必要です。
鹿児島市で健診後の再検査をお考えの方へ
腎機能の低下が進む前に、今の状態を確認し、これからの生活を守るための対策を一緒に考えていきましょう。鹿児島市で健診後の再検査をお考えの方は、ここまち内科へお気軽にご相談ください。健診結果を確認しながら、必要な検査や今後の生活習慣の見直しについて、わかりやすくご説明いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
健診結果で気になる項目がありましたら、どうぞそのままにせず、お早めにご相談ください。