2026年5月07日

「急に胸がドキドキする」
「脈が飛ぶ感じがする」
「寝る前や緊張した時に心臓の音が気になる」
このような症状を感じたことはありませんか?
動悸は、日常生活の中でも比較的よくみられる症状です。ストレスや緊張、睡眠不足などで起こることもありますが、中には不整脈など心臓の病気が隠れている場合もあります。
「ストレスのせいだろう」と思って様子を見ていたけれど、実は検査が必要だった、ということもあります。今回は、動悸が起こる原因や、ストレスによる動悸との違い、受診の目安についてわかりやすく解説します。
動悸とはどんな症状?
動悸とは、普段はあまり意識しない心臓の拍動を、不快に感じたり強く自覚したりする状態です。
たとえば、次のような感じ方があります。
「ドキドキする」
「脈が速い」
「脈が飛ぶ」
「胸がバクバクする」
「心臓が一瞬止まるように感じる」
「胸がざわざわする」
感じ方は人によってさまざまです。動悸があるからといって、必ず重い病気というわけではありません。ただし、原因を確認しておいた方がよい動悸もあります。
動悸がする主な原因
ストレス・緊張・不安による動悸
精神的な緊張や不安があると、自律神経の働きによって心拍数が上がり、動悸を感じることがあります。
人前で話す前、強い不安を感じた時、忙しさが続いている時、寝不足が重なっている時などに起こりやすくなります。
このような動悸は、一時的で、休むと落ち着くことも多いです。ただし、「ストレスだと思っていたら不整脈だった」ということもあるため、症状が繰り返す場合は一度確認しておくと安心です。
不整脈による動悸
動悸の原因として注意したいのが不整脈です。不整脈とは、脈が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりする状態です。
代表的なものに、期外収縮、心房細動、発作性上室性頻拍などがあります。
期外収縮では「脈が飛ぶ」「一瞬ドキッとする」と感じることがあります。心房細動では、脈がバラバラに乱れたり、胸の違和感や息切れを伴ったりすることがあります。
不整脈の中には経過観察でよいものもありますが、治療や詳しい検査が必要なものもあります。
貧血・甲状腺・発熱など体の病気による動悸
動悸は心臓だけでなく、全身の状態によっても起こります。
たとえば、貧血があると体に酸素を運ぶ力が弱くなり、心臓がいつもより頑張って動くため、動悸や息切れを感じることがあります。
また、甲状腺ホルモンが多くなる病気では、脈が速くなったり、手の震え、体重減少、汗をかきやすいなどの症状が出ることがあります。
発熱、脱水、睡眠不足、過度の飲酒、カフェインの摂りすぎなども動悸の原因になります。
ストレスによる動悸と病気による動悸の違い
ストレスによる動悸と、病気による動悸を自分だけで正確に見分けるのは難しいことがあります。
ただし、目安として次のような場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。
動悸を繰り返す
脈が不規則に感じる
安静にしていても動悸が出る
息切れや胸の痛みを伴う
めまいやふらつきがある
失神しそうになったことがある
動悸が長く続く
高血圧、糖尿病、脂質異常症などがある
健診で心電図異常を指摘されたことがある
特に、胸痛、強い息苦しさ、冷や汗、失神を伴う場合は、早めの受診が必要です。
動悸で受診した時に行う検査
動悸の診察では、まず「どのような時に起こるか」「どれくらい続くか」「脈が速いのか、不規則なのか」「胸痛や息切れがあるか」などを確認します。
必要に応じて、心電図、24時間ホルター心電図、血液検査、心臓超音波検査などを行います。
通常の心電図は短時間の検査のため、受診時に症状が出ていないと異常が見つからないこともあります。そのような場合には、24時間ホルター心電図で日常生活中の脈の変化を調べることがあります。
また、貧血や甲状腺、電解質異常などが原因になっていないかを血液検査で確認することもあります。
動悸を感じた時にできること
動悸を感じた時は、まず無理をせず、座って安静にしましょう。可能であれば、脈が速いのか、不規則なのかを確認してみてください。
また、症状が出た時間、続いた時間、きっかけ、伴う症状をメモしておくと、診察の際に役立ちます。
日常生活では、睡眠不足を避ける、カフェインやアルコールを摂りすぎない、脱水に注意する、ストレスをため込みすぎないことも大切です。
ただし、生活習慣を整えても動悸が続く場合や、症状を繰り返す場合は、自己判断せずにご相談ください。
まとめ|動悸は「ストレス」と決めつけず一度確認を
動悸は、ストレスや緊張などで起こることもあります。一方で、不整脈、貧血、甲状腺の病気、心臓の病気などが関係している場合もあります。
大切なのは、「よくある症状だから大丈夫」と決めつけないことです。
特に、動悸を繰り返す、脈が乱れる、息切れや胸痛を伴う、めまいや失神がある、健診で心電図異常を指摘されたことがある方は、一度検査を受けておくと安心です。
ここまち内科では、内科・循環器内科として、動悸や不整脈が心配な方の診察を行っています。心電図、ホルター心電図、心臓超音波検査などを用いて、症状の原因を確認し、必要に応じて治療や専門医療機関への連携を行います。
「ストレスかもしれないけれど、少し気になる」
「この動悸を放っておいていいのかわからない」
そのような時は、どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。