2026年5月22日

息切れは年齢のせい?見逃したくない体のサイン
「最近、階段を上ると息が切れる」
「少し歩いただけで、以前より疲れやすい」
「年齢のせいかなと思って、そのままにしている」
このような息切れは、日常生活の中でよくある症状のひとつです。運動不足や体力の低下で起こることもありますが、なかには心臓・血液・肺の病気が関係している場合もあります。
特に、以前は平気だった動作で息切れするようになった場合や、息切れが少しずつ強くなっている場合は、一度原因を確認しておくことが大切です。
息切れの原因はひとつではありません
息切れは、「酸素を体に取り込む」「血液で酸素を運ぶ」「心臓が全身に血液を送る」という流れのどこかに負担がかかることで起こります。
つまり、息切れといっても原因は肺だけとは限りません。心臓、血液、筋力、体重、睡眠、生活習慣など、さまざまな要素が関係します。
ここでは、受診時によく確認する代表的な原因を紹介します。
心不全による息切れ
心不全とは、心臓の働きが低下し、体が必要とする血液を十分に送り出しにくくなった状態です。日本循環器学会でも、心不全では坂道での息切れ、夜間の息苦しさ、咳などがみられることがあると説明されています。
心不全による息切れは、最初は「坂道や階段で息が切れる」程度のこともあります。進行すると、平地を歩くだけで苦しくなったり、横になると息苦しくなったりすることがあります。
心不全でみられやすい症状
息切れに加えて、次のような症状がある場合は心臓への負担を考えます。
・足がむくむ
・体重が短期間で増える
・横になると息苦しい
・夜中に息苦しくて目が覚める
・動悸がする
・疲れやすい
これらがあるからといって必ず心不全というわけではありません。ただし、心不全は早めに気づき、生活習慣や薬の調整を行うことで悪化を防ぎやすくなる病気です。気になる症状があれば、早めに相談しましょう。
貧血による息切れ
貧血でも息切れが起こります。血液中の赤血球やヘモグロビンが少なくなると、体に酸素を運ぶ力が低下します。そのため、心臓や肺に大きな異常がなくても、階段や歩行で息切れしやすくなることがあります。
貧血では、息切れ以外にも次のような症状が出ることがあります。
・だるい
・疲れやすい
・めまいがする
・動悸がする
・顔色が悪いと言われる
・爪が割れやすい
女性では月経による鉄不足、胃腸からの出血、食事量の低下などが原因になることがあります。高齢の方では、胃や大腸の病気が隠れていることもあるため、「貧血と言われたけれど放置している」という場合も注意が必要です。
肺の病気による息切れ
息切れは、肺や気管支の病気でも起こります。代表的には、喘息、COPD、間質性肺炎などがあります。
特にCOPDは、長年の喫煙歴がある方に多い病気です。咳や痰が続く、坂道で息が上がる、風邪をひくと長引くといった症状から見つかることがあります。
肺の病気では、次のような症状を伴うことがあります。
・咳が長引く
・痰が増えた
・ゼーゼー、ヒューヒューする
・深呼吸しにくい
・喫煙歴がある
風邪のあとに一時的に息苦しさが残ることもありますが、症状が長引く場合や、日常生活に支障が出る場合は検査を受ける目安になります。
受診を考えたい息切れのサイン
息切れがあっても、すぐに大きな病気とは限りません。ですが、次のような場合は一度医療機関で相談することをおすすめします。
・以前より階段や坂道がつらくなった
・平地を歩いても息切れする
・息切れが数週間以上続いている
・動悸や胸の違和感を伴う
・足のむくみや体重増加がある
・健診で心電図異常、貧血、心拡大などを指摘された
・咳や痰が長引いている
・喫煙歴があり、息切れが気になる
また、急に強い息苦しさが出た、胸の痛みがある、冷や汗が出る、意識が遠のく、唇の色が悪いなどの場合は、早急な対応が必要です。迷う場合は救急受診も検討してください。
息切れの検査では何を調べる?
息切れの原因を調べるには、症状の出方を丁寧に確認することが大切です。
「いつからか」「急に始まったのか、少しずつ悪くなったのか」「階段、坂道、平地、安静時のどこで苦しいのか」「胸痛、動悸、むくみ、咳、発熱があるか」などを確認します。
必要に応じて、血液検査、心電図、胸部レントゲン、心臓超音波検査などを行います。ここまち内科では、心電図、胸部X線、心臓超音波検査、血液検査などを用いて、心臓・肺・貧血などの可能性を確認できます。
検査をする目的は、「大きな病気を見つけること」だけではありません。異常がないことを確認することで、運動不足や体力低下、生活習慣の見直しに安心して取り組める場合もあります。
まとめ:息切れは我慢せず、原因を確認しましょう
息切れは、年齢や体力低下だけで起こることもあります。一方で、心不全、貧血、肺の病気などが隠れていることもあります。
大切なのは、「年のせい」と決めつけず、以前との変化に気づくことです。
特に、以前より階段がつらい、息切れが長引く、動悸やむくみを伴う、健診で異常を指摘されたという方は、一度ご相談ください。
鹿児島市で、階段や坂道での息切れ、動悸、むくみ、咳の長引きなどが気になる方は、ここまち内科へお気軽にご相談ください。内科・循環器内科の視点から、原因を丁寧に確認していきます。